「みかんの旬は冬」というイメージがありますが、実は品種によって旬の時期は大きく異なります。早生(わせ)みかんは10月から、晩柑類は4月まで流通しており、上手に選べばほぼ半年間にわたって新鮮なみかんを楽しむことができます。この記事では、早生・中生(なかて)・晩生(おくて)・晩柑類の4つに分けて、旬の時期と代表品種の特徴をわかりやすく解説します。

1. みかんの旬カレンダー(月別)

温州みかん(いわゆる一般的な「みかん」)とその仲間を月別にまとめると以下のようになります。

種類 旬の時期 代表品種 特徴
極早生 9〜10月 日南1号・上野早生 酸味が強め。秋いちばんに出荷
早生 10〜11月 宮川早生・興津早生 甘みと酸味のバランス良好
中生 11〜12月 南柑20号・大津4号 甘みが増してくる時期
晩生 12〜2月 青島温州・尾張温州 完熟で甘みが豊か。出荷量が最多
晩柑類 1〜4月 せとか・はるみ・不知火 糖度が高くジューシー

2. 早生みかん(10〜11月)

早生みかんは秋に出荷が始まる品種です。温州みかんのうち最も早くスーパーに並び、みかんシーズンの始まりを告げる存在です。

宮川早生(みやがわわせ)

早生みかんの代表格。甘みと酸味のバランスが良く、皮が薄くてむきやすいのが特徴です。全国的に広く栽培されており、スーパーで「早生みかん」と書かれているものの多くがこの品種です。出荷時期は10月中旬〜11月下旬が中心です。

興津早生(おきつわせ)

宮川早生と並ぶ早生の定番品種。やや甘みが強い傾向があり、外皮がやわらかいのが特徴です。10月〜11月に楽しめます。

パパみかん
パパみかん

「早生みかんは少し酸っぱい感じが好きな人にぴったり!子どもは甘い晩生派が多いかな」

3. 中生みかん(11〜12月)

中生みかんは11月中旬から12月にかけて旬を迎えます。早生よりも甘みが増し、みかんらしい風味が楽しめる時期です。

南柑20号(なんかん20ごう)

愛媛県で多く栽培される中生品種。糖度が高く酸味が穏やかで、食べやすい味わいです。11月下旬から12月が旬です。

大津4号(おおつ4ごう)

滋賀県大津市発祥の品種。甘みが強く、果汁が豊富で食べ応えがあります。中生の中でも特に糖度が高い傾向があります。

4. 晩生みかん(12〜2月)

晩生みかんは出荷量が最も多く、スーパーで一般的に「みかん」として売られているものの大半がこのカテゴリーです。

青島温州(あおしまうんしゅう)

静岡県を中心に生産される晩生の代表品種。糖度が高くジューシーで、贈答品としても人気があります。12月〜2月が最盛期です。箱買いするみかんといえばこれが多いです。

尾張温州(おわりうんしゅう)

愛知県発祥の晩生品種で、全国に広く普及しています。甘みと酸味のバランスが良く、長期貯蔵にも向いています。

💡 貯蔵みかんについて

晩生みかんは収穫後に一定期間貯蔵することで酸味が落ち着き、甘みが増す「貯蔵みかん」として2〜3月まで販売されます。外皮がしなびていても中はおいしいことが多いので、外見だけで判断しないのがポイントです。

5. 晩柑類(1〜4月)

晩柑類は温州みかんとは別系統のかんきつ類ですが、広い意味で「みかん」として親しまれています。冬から春にかけて楽しめる高級感のある品種が多いのが特徴です。

せとか

清見オレンジ×アンコール×マーコットの交配品種。糖度13〜15度と非常に甘く、果肉がとろけるような食感が人気です。2月〜3月が旬で、ギフトとしても人気が高い品種です。

はるみ

ポンカンと清見の交配品種。甘みが強く果汁が豊富で、3月前後が旬です。袋ごと食べやすく、子どもにも人気があります。

不知火(しらぬい)/デコポン

「デコポン」は不知火の中でも糖度13度以上・酸度1.0以下の基準を満たしたものの呼称です。ヘタ部分がこぶ状に出っ張っているのが特徴で、見た目のインパクトも大きいです。1月〜3月が旬です。

6. 産地による旬の違い

同じ品種でも、生産地の気候によって出荷時期が異なります。

  • 鹿児島・宮崎:温暖な気候で早生の出荷が早い(9〜10月から)
  • 愛媛・和歌山:中生〜晩生の主要産地(11月〜2月)
  • 静岡:青島温州など晩生みかんの名産地(12月〜2月)
  • 熊本・愛媛:晩柑類(せとか・不知火)の産地(1〜3月)
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7. まとめ

🍊 この記事のまとめ
  • みかんの旬は品種によって9月〜4月と幅広い
  • 極早生・早生(9〜11月)は酸味が特徴。宮川早生・興津早生が代表的
  • 中生(11〜12月)は甘みと酸味のバランスが良い時期
  • 晩生(12〜2月)は出荷量が最多。青島温州などが代表で甘みが豊か
  • 晩柑類(1〜4月)はせとか・はるみ・不知火など高糖度の品種が楽しめる
  • 産地によって同じ品種でも旬の時期がずれることがある